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4/27に緊急シンポジウム「『紅麴サプリ食品事故』から考える ~サプリメント、機能性表示食品とは?~」を開催します。

日程:令和6年4月27日(土)

時間:17:30 ~ 19:30

参加:無料、事前登録不要


本年3月、サプリメント「紅麹コレステヘルプ」を日常的に使用していた消費者に重篤な健康被害が発生していることが厚生労働省より発表されました。本サプリメントは「機能性表示食品」であり、表示の届け出は消費者庁にされていますが、企業の自主的なデータ検証及び管理で供されているものであり、安全性の担保は全て企業責任となっています。この事故の原因は現在調査中ですが、サプリメントに含まれた何らかの意図しない物質が重篤な腎機能障害を引き起こしている可能性があることが、強く示唆されています。

しかしここまで重篤な健康被害が発生した背景には、サプリメントという通常の食品よりはるかに高濃度かつ高頻度で対象となる成分を摂取するものに対して、機能性表示食品という通常の食品の範疇での管理枠組みが用いられてきたことや、薬事法の対象ではないものであるものの、薬品と同様の使用がなされるようなものであったことなど、様々な点で安全性において最適ではない管理がとられてきたことが関係していると考えられます。さらには、そもそも基本的に、サプリメントとは何か、そして機能性表示食品とは何か、などについて、社会に正しく理解されていない可能性があります。今日の時点で本事件の全容はまだ明らかになっていませんが、消費者が手軽に利用していたサプリメントによる大規模な健康被害について、どこに根本的な問題があるのか、そして、今後、どう改善したらいいのかを多方面から議論していきます。

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