© 2018 Committees of Veterinary Medicine and Food Safaty, Science Council of Japan

感染症の中には、人への健康被害はなくても、家畜に壊滅的な被害をもたらすことで、食料生産への脅威となっているものがあります。2010年に宮崎県で発生した口蹄疫では約30万頭の牛と豚等の家畜が処分され、畜産関係の被害総額が約1400億円と言われています。さらに、心ない風評により全く関連性のない産業や市民生活にまで被害が及び、社会問題化したことも記憶に新しいところです。豚やイノシシの感染症であるアフリカ豚コレラは、もともとアフリカ特有の疾病でしたが、2007年のロシアでの初発からヨーロッパ10カ国に拡大し、2018年8月には世界最大の養豚国である中国・東北部でアジアの初発例が報告され、中国・国内で発生地域が拡大し、我が国への脅威となっています。本病には有効なワクチンや治療法もなく、日本に侵入・発生した場合の畜産業界への影響は口蹄疫をも越える甚大なものと予想されます。

シンポジウムでは、グローバル化社会の中で、アフリカ豚コレラがどのように広がり、どのように対処していくことができるのか、同ウイルス感染症についての現状を概説するとともに、日本の水際防疫の課題や被害最小化について議論します。

後援

日本豚病研究会、東京大学大学院農学生命科学研究科アグリコクーン、農学アカデミー

獣医疫学会、日本獣医師会、中央畜産会、日本獣医学会

司会:石塚委員 座長:杉山委員

13:30-13:40

開会の挨拶   

髙井 伸二(第二部会員 獣医学分科会委員長 北里大学副学長・獣医学部長)

13:40-14:10

アフリカ豚コレラの概要と疫学    

 杉浦勝明 (連携会員 東京大学大学院農学生命科学研究科)

14:10-14:40

アフリカ豚コレラの病原体と診断の研究    

山田 学(農研機構 動物衛生研究部門 海外病ユニット)

15:00-15:30

国際行政 世界の発生状況と国際機関の役割

釘田博文(OIE 国際獣疫事務局 アジア太平洋事務所)

15:30-16:00

国内行政 我が国の対策

山野淳一(農水省 動物衛生課 家畜防疫対策室長)

16:00-16:10

「知の統合」による家畜感染症の被害最小化を目指して

芳賀 猛(連携会員 東京大学農学生命研究科准教授)

16:10-16:30

総合討論

石塚 真由美(第二部会員 食の安全分科会委員長 北海道大学獣医学部教授)

杉山 誠(連携会員 獣医学分科会副委員長 岐阜大学応用生物科学部長)

柏崎 直巳(連携会員 畜産学分科会副委員長 麻布獣医学園理事長)

講演者:杉浦・山田・釘田・山野・芳賀

 

(まとめ:座長 家畜感染症の重要性や今後の研究や防疫対応の展望など)

16:30

閉会の挨拶 

眞鍋 昇(第二部会員 畜産分科会委員長 大阪国際大学 学長補佐)